のほほん娘のガチ塾潜入・奮闘記

のほほん娘が「馬渕教室」で奮闘する、高校受験への険しい道のりの実録

無情だが理にかなった、馬渕教室のクラス分け・クラス替え

(2024年3月に一部内容を更新しました)

馬渕教室での初授業を終え、早速「塾行くの面倒くさい」とぼやいている、卒業間近の小学6年生ののほほん娘。

塾の同じSクラスに小学校の同級生が2人(D君とEちゃん)がいることがわかり、Eちゃんとは喋っているものの、D君とは未だ一度も言葉を交わしていないらしいです。EちゃんもD君とは全く話していないといいます。

これまで何度も学校で同じクラスになったことのあるD君。明るく元気な子で、娘ともよく話もしていたのに一体彼に何があったのでしょうか?


実は、馬渕教室のクラス替えに理由があったんです。

 

 

クラス落ちしたD君の嘆き

2月のある日、娘が友達と遊んでいたところ、他の友達と遊んでいるD君に会いました。その時、D君が「俺、(馬渕の)クラス落ちてん。〇〇さん(娘)にも絶対抜かれるわ…」と話しかけてきたそう。

D君、娘が同じクラスだということに気が付いていたものの、おそらく上のクラスから落ちてSクラスとなりショックで話す気にもならなかったんでしょう。

クラス落ちは相当ショックだったに違いありません。しかし、高校受験はまだまだ先、これからいくらでも挽回できます。なにより、「なにくそ根性」で食らいついていくタイプでないとやっていけないのが馬渕教室。早いうちに挫折感を味わったD君には、この機会をプラスに捉えてほしいです。D君がど根性で這い上がっていくことを祈るばかり。

娘には「下剋上球児ならぬ、"下剋上塾生"のつもりであんたも頑張れ!」とエールを送っておきました。

 

馬渕教室のクラス分け・クラス替え

D君の話を聞いて、馬渕教室のクラス分け・クラス替えが気になり調べてみました。

クラス分け

馬渕教室のクラス設定は、基本的にSクラスが各校舎(一部を除く)に設置されており、人数が増えるとまずHクラスができ、もっと増えるとSSクラスが、さらに増えるとSクラスをS1、S2に分け、めちゃんこ増えるとHクラスがH1、H2に…という仕組みなのだそうです。

これらのクラスは、後述するクラス替えの対象公開テストの偏差値順に、人数調整しながらクラス分けされているようです。尚、席順も偏差値の高い人から順に後列から前列にと指定されるとのこと。

中学2年生になると、ここにSSS(スリーエス)、SSST(スリーエストップ)というクラスが追加されます。この2クラスが、馬渕教室の真骨頂『北野高校、天王寺高校合格』を目指せる能力があると認められた精鋭達が集められるクラスで、限られた一部の校舎にしかありません。SS〜Hクラスとはテキストも進度も異なる、別次元のクラスなんだとか。

SSS、SSSTには明確な偏差値基準が設けられていて、この基準をクリアした者だけが、この異次元クラスに入る権利を有します。ただ、一部校舎にしか設置されていないクラスなので、通塾の負担などを考えて、これまでの校舎に留まるという選択もできます。

SSST(スリーエストップ)クラス

中2・中3とも馬渕公開テストの直前2回の総合偏差値平均が64以上、かつ直前2回の数学偏差値平均が60以上。

 

SSS(スリーエス)クラス

中2は馬渕公開テストの直前2回の総合偏差値平均が58以上、かつ直前2回の数学偏差値平均が53以上。中3は馬渕公開テストの直前2回の総合偏差値平均が60以上、かつ直前2回の数学偏差値平均が55以上

クラス設定・教材|馬渕教室 高校受験コース

 

ちなみに、SSSTからSSSに落ちる基準も決まっているのだそう。

SSSTクラスからSSSクラスに戻される基準は、『3科偏差値64以下、かつ、5科偏差値64以下で、それが公開テスト2回連続でなった場合』ということらしいです。

【ネット情報はガセ情報?】馬渕教室のSSSTクラスからSSSクラスに落ちる基準を確認してみた! - なんでも道しるべ

 

SSSからSSに落ちる基準についてはネット上で見つけることができませんでしたが、SSSTからSSSに落ちる基準にあてはめると、次のようになるのではという仮説が立てられます。

  • 中2:直前2回の3科の偏差値平均が58以下、かつ直前2回の総合偏差値平均が58以下
  • 中3:直前2回の3科の偏差値平均が60以下、かつ直前2回の総合偏差値平均が60以下

あくまでも仮設なので、実際のところはわかりませんが、テキストや進度が違うクラス同士となるSSS、SSであっても、実際に落ちた人がいたとの報告が見受けられるので、何等かの基準は設けられているものと思われます。

また、各校舎の校長(塾長)にもある程度の権限が与えられているようで、生徒個々人の事情などを鑑み、校長の裁量で決まる部分もあるとかないとか。

 

クラス替え


馬渕教室のクラス替えは年4回あり、直近2回の公開テストの偏差値で決まります。

  • クラス替え:1回目(4月上旬)/対象テスト:前年度第6回(1月)、第1回(3月)
  • クラス替え:2回目(夏季講習開始時)/対象テスト:第2回(5月)、第3回(7月)
  • クラス替え:3回目(10月)/対象テスト:第3回(7月)、第4回(9月)
  • クラス替え:4回目(2~3月)/対象テスト:第5回(11月)、第6回(1月)

このクラス替え時期に、各校舎ごとに対象テストの偏差値を基にクラス分けが実施されるとのことです。


 

ケーススタディ(娘とD君の場合)

娘の通う校舎では、2月の中1のクラスはSS、S、Hの3クラスですが、3月よりSS、S1、S2、Hの4クラス編成になります。

これまで集めた情報を基に、娘とD君を事例に分析してみました。

⬛︎娘の場合

ケース ・第6回の公開テストで算数・国語 2科の総合偏差値56であった。
・第6回の公開テストを受けて2月に入塾し、中1のSクラス(3クラス編成の真ん中)になった。
・2月の席は最前列であった。
・3月から4クラス編成となりS2クラスの最後列の席となった。
・S2クラスにはHクラスから上がってきた友達がいた。
考察

・総合偏差値56は、2月時点で校舎の中ではSクラスが適当であった。
・2月の席は、新入生のため最前列であった。
・人数が増えたため1クラス増え、偏差値順に4クラスに再編成された。
・偏差値的にはS2クラスで最後列であった。


⬛︎D君の場合

ケース ・小6の4回目のクラス替えでクラス落ちし、2月より中1のSクラスの後列になった。
・3月からS1クラスになった。(席順は未確認)
考察 ・前年度4回目のクラス替えで、SSクラスからSクラスに落ちた。
・2月の席は偏差値順で後列であった。
・人数が増えたため1クラス増え、偏差値順に4クラスに再編成された。
・3月の席は、再編によりSSから落ちてくる人がいなければ、2月のSクラスと変わっていないものと推察する。


残る疑問としては、通常クラス分け(クラス替え)では2度の公開テストの偏差値で割り振られるところ、テストを1度しか受けていない入塾時の偏差値を、どのようにクラス決定の判断材料としているのかというところです。

単純に1度の偏差値で既塾生と同じように割り振っているだけなのか、まぐれで高得点が取れた場合(逆もしかり)を加味して、少し低め(高め)に見積もっているのか。

また情報が見つかりましたら追記したいと思います。

 

まとめ

明確な基準の設けられた馬渕教室のクラス分け・クラス替え。偏差値オンリーで決めるなんて無慈悲で無情な!と思うところも無きにしも非ずですが、現実、受験は見えない敵との1点の争いなので、塾内の見えている敵と日々競わせ、感じさせ、乗り越えさせるという意味では非常に理にかなったシステムではないかと思いました。

 

3月頭に今年度第1回の公開テストが実施されますが、第6回のテストを受けた娘は、今年度1回目となる4月のクラス分けで、初のクラス替えの洗礼を受けることとなります。

入塾して間もないうちの娘は、今はまだのほほんとしていますが、来る4月の初のクラス替えで、挫折を味わうのか、歓喜の声をあげるのか、はたまたのほほん街道を邁進するのか。。

とにかく、のほほんとしてんとテスト頑張りや~!